以前の記事はこちら【普通に塗る編】【ワックスで汚す編】
今度は1色目(オールドオークル)に塗った色と違う色を重ねてエイジング塗装をしていきます。
選んだのはダックエッグブルー。個人的に鉄板で大好きな色です。
筆の先に少し付けるのがコツ。塗料が付きすぎたら拭き取って量を調整しましょう。
まずは控えめにかすれる様に筆を早めに動かして塗ります。
塗るというよりは擦りつけると言う方が良いかもしれません。
角を中心に色をこすりつけていきます。
どれくらい付けるかはお好みになりますが、「もっと塗りたい」って気持ちが残る腹八分くらいがちょうど良いです。
どうですか?超簡単でしょ?でもこういう塗り方が出来るのはアニースローンチョークペイントならではなのです。
エイジング塗装やったことある人は「あれ?やり方違くない?」って感じたと思います。
そうです。一般的なやり方とは全く逆です。
上の写真のような仕上げにする場合普通はこうです。
①オールドオークル②ダックエッグブルーとしますと。
「まず②を塗る→乾いたあと①を塗る→ヤスリで削って②を出す。」となります。
それに対してアニースローンチョークペイントだと。
「①を塗る→②を部分的に塗る」となるのです。驚きの2ステップ。超簡単。
多分ヤスリがけなんて家でやった場合かなりの高確率で女房に怒られますからね。
まぁ粉が舞い散ります、養生なんて無意味。ありえないほど細かい粒子で色んな所に飛んでいきます。
掃除ができない部分にまで粉が付着しましてすごく怒られると思います。誰が掃除すると思ってんだ、自分でやれってね!
子供のために作った手作り家具でそんなに怒られちゃあ父ちゃんマジで泣いちゃうよ?
多分そんな感じになると思います。予想ですよ、実話じゃないですよ。
でもアニースローンチョークペイントならそんな心配はありません。
これは塗料の特性がほかの塗料と違うためなのですが説明をするととても長くなるので勇気を持って止めます。
アニーのペイントはエイジング塗装がしやすいとだけ覚えておいてください。
別の色でもやってみましょう。
「ルイブルー」+「プライマーレッド」
同じように筆の先に少しだけ塗料をつけて角を中心にこすりつけていくと。
こちらは「フレンチリネン」+「プライマーレッド」
今回は少し控えめのエイジングにしています。お好みでもっと多くつけてももちろんOKです。
そしてさらにダークワックスを併用すると。
また深みが出て表情が変わります。
(左)ダークワックス(右)ダークワックス無し
同じ色でも全く違った雰囲気になりますね。
じゃあお次は全く違う塗り方。水多めのシャバシャバ状態で塗ります。
下の色が透けるくらい薄めた状態で塗ります。
で、布で拭き取ってやると仕上がりがこうなります。
下の色が透けてマーブルになった感じ。木目などが浮き出ているような家具や板材でこの塗り方をすると木目が浮き出てきて良い感じになります。
今回はまっすぐ過ぎてイマイチでした!では次。
スポンジを使って塗る。
スポンジはキメの細かいものではなく写真のような粗いものがおすすめです。
ポンポンと叩きながら塗っていきます。置いていく感じ。
筆で塗るのとはまた全く違う表情に塗れます。
今回はもう疲れてて写真くらいで止めちゃいましたが(止めんなよ!)、これで全部塗るとザラザラとしたアイアンのような仕上がりになります。
申し訳ないので以前作った瓶の写真を貼っておきます。
100均で買った瓶にスポンジで塗装してます。元は右側のやつです。
色はオールドオークル+プライマーレッド+ダークワックス。缶みたいな質感になってるでしょ?
塗り方一つで色々な表情が出せますのでぜひ試してみてください!
こんな感じで18個塗り終わりました。
最後の方はもうヘトヘト。普通に1色で塗ったらよかった。
でも楽しくペイント出来ました、こうやって紹介も出来ましたし良しとしましょう。
では最後に今回塗ったやつを並べてみましょう。まずはルイブルー。
次にフレンチリネン。
最後はオールドオークル。
それぞれ全く違う仕上がりで出来上がりました。
3回に渡って紹介した塗り方×色×ワックスでほぼ無限に表現の仕方がアニースローンチョークペイントにはあります、お気に入りの塗り方で家具や小物、壁にと思いのままに楽しんでみてください。
当店に全色サンプルもありますし、店内にもあちこち塗っていますのでぜひご覧になってください。
やった事なくて不安だったり家でペイントはちょっと気が引けるという方は当店のワークショップで一度体験してみてください。
ワークショップのご案内
皆さん楽しみながら素敵な作品を作られています、ご予約お待ちしております^^
長々と書いてしまいましたが最後までお付き合い頂きありがとうございました。
今回塗りながら量の多さにクタクタになりましたが個人的にはとても楽しく出来て大満足でした。やっぱりペイント楽しい!
まあひとつ懸念があるとすれば社内で依頼された時の唯一の指示「明るい色でお願いします」を思いっきり無視してしまった所ですかね。
ダークワックス多用してますし。明るい≠ダークですもんね。
「何これ?」って言われそうで持っていくのが今からとても億劫です。
追記
一つ紹介し忘れていた塗り方があったので【番外編】を追加しました。
店長